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Album Review




No.1 Someday Somewhere   チューリップ

 一番最初は何にしようか、って迷ったけれど、最初にCDを買ったグループのアルバムで。
 チューリップは、何度かメンバー交代をしますが、その第一期の一番最後のアルバムです。まあその後のメンバー交代を予感させるかのように「別れ」をテーマとした曲が多くなっています。
 このアルバムは、二枚組なのにもかかわらず、どの曲も粒ぞろいなのが魅力。あといろんな曲が楽しめるのもいいですね。「Silent Love」のようなヘビーな曲から、軽快な「Give Me a chance」、フォーク調の「神様に感謝をしなければ」のような曲まであり、なかでも「神様に感謝をしなければ」は、切なさの身にしみる曲で、ファンの間では人気の高い曲です。

No.2 オデッセイ&オラクル   ゾンビーズ


 このアルバムを聞いたのはごく最近のことだけど、そのときの衝撃といったら。ここのところしばらく、アメリカのウエストコースト系のものばっかり聞いていて、あんまりイギリスのグループには触手が伸びなかったんだけど、たまたま気分的にね。このアルバムは、前のホームページを作っていたときに、ある人から紹介されてずっと聞かないままだったんだけど、今まで聞かなかったのを後悔した。
 もうすばらしいの一言!この人たち、もし運が味方についたなら第二のビートルズになったんじゃないか、とも思ってしまう。すごくポップなんだけど、なんていうか愁いみたいなものが感じられるんだよね。こんな美しくてやさしいメロディを久々にきいた気がした。

No.3 クリムゾンキングの宮殿   キング・クリムゾン


 いわゆるプログレッシブロック(プログレ)を聞いたのは、このアルバムが初めてだったかな。
 冒頭「21世紀の精神異常者」に度肝を抜かれて、なんだかよくわからないけど、かっこいいと思った。この一曲を聞くためだけでも、このアルバムは買う価値があると思う。最初の一度聞いたら忘れられないようなリフと、エフェクトのかかったボーカルに、中間の混沌とした部分。この中間の部分は、なんかよくわからないけど、かっこいい。(ちなみに、彼らの曲の中では、まだわかりやすいほうだと思う。)それにしても、この曲が日産かなんかのCMで使われているのを聞いたときは、びっくりしたよ。
 その後の曲には、さほど感動はしなかったけれど・・・グレッグ・レイクの声がいい。こんないい声したボーカリストってめったにいないと思う。
 キング・クリムゾンでは、このアルバムと「レッド」の二枚がとても好き。

No.4 It's a wonderful world   Mr.Children


 2002年に発売されたアルバム。このあとボーカルの桜井和寿が病気で倒れてしまったのもニュースになった。
 先行シングルの「優しい歌」「Youthful Days」「君が好き」が気に入っていたから、期待して買ったけれど、期待通りだった。15曲入っているけれど、全部好きな曲、になった。
 冒頭「蘇生」にあるように、すごく前向きな感じがする。「深海」「ボレロ」と後ろ向きな感じで、「Discovery」「Q」は、開き直った感じだったけれど、このアルバムでは、開き直るんじゃなくて、「すばらしい世界」は自分たちで作るんだ、みたいな前向きな感じがある。「かないもしない夢を見るのはもうやめにすることにしたんだから 今度はこのさえない現実を夢みたいに塗り替えればいい」。コンセプトアルバムになっていて、曲順もすごくよく考えられているとおもうし、かなり好きなアルバムではある。
 どちらかというと「Atomic Heart」以前の感じに近いけれど、初期のような現実感のあまりない曲とは違って、とても生々しい感情がこもっているとおもう。
 一番のお気に入りは、「優しい歌」で、この曲を聴くと、がんばっていかなきゃな、と思わされたりする。前奏の部分もいいし、ディストーションのかかったギターもなかなかいい。

No.5 GP   グラム・パーソンズ


 勘違いされるといやなので、断っておくと、グラム・パーソンズは、人の名前で、グループ名ではありません。最後に「ズ」とつくと、グループ名だと思ってしまう人がいるみたいなので・・・
 グラム・パーソンズのソロアルバムは、二枚しかなく、「GP」と「Grievous Angel」の二枚です。この二枚は、二枚一組になって売っていたりもします。
 グラム・パーソンズといえば、「ロデオの恋人」を出したときのバーズのメンバーで、Flying Burrito Brothersにも在籍していました。カントリーロック界では、もうこの人を抜きにしては語れないというような人でもあります。
 さて、このアルバムですが、のびのびとしたカントリーロックという感じです。FBBでの曲は、なんとなく緊張感のあるものでしたが、ソロではのびのびとやっていたようです。
 グラム・パーソンズの歌って不安定なんですが、その不安定さがたまらなくいいです。感情に流されて歌っているようなボーカルです。悲しさとかそういうものを伝えるのは、歌唱力だけではないですね。
 エミルー・ハリスという女性ボーカリストのバッキング・ボーカルもすばらしいです。(むしろほとんどデュエットのよう)

No.6 名前をつけてやる   スピッツ


 スピッツは、「ロビンソン」が大ヒットしてから、有名になったけれど、このアルバムは、そのずっと前の作品。なんていうのか、「若さ」が感じられます。
 僕がスピッツを知ったのは、「ロビンソン」からで、好きになったのは、去年という、遅れてきたファンです。(当時好きだった女の子がスピッツファンだったから、ためしに聞いてみたら気に入ってしまったという・・・)
 当然このアルバムは、出た当時ではなくて、だいぶ後になってから聞いたのですが・・・
 前編を覆っているなんだかけだるい雰囲気とかが、当時の僕の気分にぴったりで、初めて聞いたその日から、毎日のように聞くアルバムになりました。きっと、一人暮らしのアパートとかで聞くと、自分とかぶってきますよ。「鈴虫を飼う」とか、「あわ」みたいな曲はそんな感じです。
 全体的に若い、みずみずしい感じがして、こんなアルバムは、今はもう作れないし、作る気もないんだろうな、っていう気はします。

No.7 You're only lonely   J.D.サウザー


 J.D.サウザーは、もうひとりのイーグルスと呼ばれていた人でもあり、イーグルスナンバーの中にはこの人が作者の一人となっていたり、この人が参加した曲はかなりあります。
 リンダ・ロンシュタットとの恋愛沙汰とかもあったようですが・・・
 タイトル曲は美しいんですが、二曲目を聞くと苦笑いしてしまいます。それでも、「君がさびしいなら、僕を呼んでくれればいい」っていう純粋で美しいタイトル曲を二曲目と切り離して考えたくなりますね。まあ、そりゃそうだろうけどさ、それはわかっているけど、そんな風にいったら、みもふたもないじゃん、っていう感じです。
 四曲目、「White rhythm and blues」は、大好きな曲で、これを聞いていると切なさで涙が出ます。
 全体的に、シンプルなよい曲が集まっているので、聞いてみてはいかが?




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